企業情報

 小柳産業株式会社は、小栁 平三郎 が、明治22年(1889年)上田市下常田に創業しました。

 現在では、鉄、非鉄、古紙、廃棄物などの買取や処理を行っておりますが、当時は生糸を中心に商売を行っており、店舗、工場が火事で焼失。その後、柳屋 として小規模経営で、古物、鉄、紙や布くずなどを集め販売をするようになりました。その当時「そば屋」よりも「くず物」を扱う業者が多かったようです。

 昭和の中頃までは「くず物」をトラックで信越本線の上田駅まで運び、上田駅から貨車で県外に向けて輸送していました。

 戦時中は、国の統制下にあったため昭和16年(1941年)「金属類回収令」により、鉄、銅や真鍮などの資源は全て国に回収されてしまいました。そのため当時は、鉄くず以外の紙などを集め手動でプレスして保管しておき、戦後の物資が不足しているときに放出し運営していました。

 昭和25年(1950年)に起きた朝鮮動乱(朝鮮戦争)1950-1953年の時期は、鉄くずの需要が激増し一晩で鉄くずの価値が倍になったこともあったようです。

 昭和30年(1955年)初めには、会社規模の拡大とともに社屋が手狭になってきたため上田市下常田から中常田へ移転し、あわせて古紙を自動で圧縮する機械を導入し業務の機械化が進みました。

 その数年後の昭和37年(1962年)には、需要の増加とともに更なる土地が必要となったことから産業道路沿い、現在の場所である上田市材木町に社屋を建設し、昭和39年(1964年)には業務も材木町の工場に移しました。

 その後、昭和45年(1970年)には、廃棄物処理法が制定され廃棄物の処理も行うようになり、現在に至っています。